2018.09.26周辺情報
瀬底島 豊年祭
豊年祭
一年の実りを皆で分かち合う一日。
私自身、瀬底島の豊年祭は初体験!
通常豊年祭は1〜2年に一回のペースで行われているところが多い中
6年に一度行われる瀬底の豊年祭は、長いスパンで行うお祭りに等しい大スケールである?
普段は道を行き交う人といえば、観光客がビーチに歩いていく人しかいないこの島も、
今日だけは普段と違う。
島の公民館の前には、道ジュネーのために待機する島の人々。
この島の豊年祭は他の地域の豊年祭とは一線を画しているんです。
まずは全てが島を北と南に分けて2分されています。
まず、受付が南北それぞれに1ヶ所づつ別々にある。
演目を島民が披露するのだが、南北それぞれに1ヶ所づつ舞台が別々にある。
そして、南北に分かれた島民が大綱を引っ張りあって、雌雄を決する。
南北に分かれて戦う珍しい形式の豊年祭なんです。
(南北の大将同士の立会いの演舞)
お祭りのスタートは14:00から道ジュネー(演目を行う人々が道を練り歩く)
三線と太鼓の音色が町内をこだまする。
町内を一通り練り歩くと、広場で演目の始まり!
の予定だったが、突然の豪雨‼
みんなテントに避難。
中断を余儀なくされたのもつかの間…
私は南方の会場で見ていたのですが、
「北はこの雨の中、演目を行っているのでこちらも始めます!」
の実行委員の方の一言に、待機の人たちも
「やるの〜!」と言いつつ
えいっ!
ものすごい豪雨の中での棒術や、
一糸乱れぬ踊りを堪能させていただきました。
そしていよいよメインイベント!
長っ!!
なが〜〜〜〜い大綱が島の中心に横たわる!
そして島民以外の人たちもいたのでしょうが、道を埋め尽くす人!人!人!
ってほどでもないだろう!と思われているでしょうが、
島の周囲7.3km,島の面積2.99m2,人口817名のこの島にとっては圧巻の光景です!
ほとんど全島民が大綱引きに大集結!
ここぞの団結力は、さすが沖縄です♪
そして、太い綱は圧巻の大きさです!
こんな太くて長い綱は今まで見たことありません!
島のおじぃ、おばぁ、若者たちが時間をかけてみんなで結わえた手作りの綱でいざ勝負!
と思ったら、中々始まりません。
南北に分けておいてある大綱を連結するところからがスタートのようで、集合してから30分程度かかってようやく連結完了!
と思っていると、なんか歩いてきたぞ〜!
島にもこんな若者たちがいるんだな〜と、全然違うことを考えていると、ようやく綱引きスタート!
まあ大綱の重い事!
この人数での綱引きの感覚は、体感しないと言葉では伝えきれないです!
おそらく合計600名くらいで引き合っているのですが、皆の息が合わないと大綱は全く動きません。
ただ面白いことに、皆の意識が一斉に集まる瞬間を感じることができるのです。
皆の声が揃ってきて
掛け声が「エイ!エイっ!」
と大きくなってくると、皆の力が一点に集中してくる感覚が伝わってきて
グンっと大綱が引き寄せられるのを体感するあの感覚は、生まれて初めての感覚でした。
まさに、目に見えない力を感じるというのが表現としては正しいのでしょう。
こういった団結力や目に見えない力を感じるために行なっているのかなぁ〜などと考えながら綱を引いていましたが、
まぁとにかく勝負がつかない!
時間が長い!
なんと、綱引きの時間は10分間あり、勝負がつかない場合はお互いに10分間引き合いっぱなし!
みんな、声も出なくなり、力も弱まり、相手に引かれるのを感じると底力をなんとか振り絞って元の場所に戻すのが精一杯という状態。
頭の中は、体力の限界を感じる体の悲鳴と、とにかく早く終わってくれ!でいっぱいです。
後半は息も絶え絶えの状態で、引いているというか綱を支えているのが精一杯の状態で拡声器から聞こえてきたのは、
「あと残り3分!」
皆が心の中で
「マジかよ!」
といっているのが聞こえてきました(笑)
いや本当に!
全員が綱の引きの力具合がスゥ〜と緩んだのを感じたはずです。
そんな中、見かねた実行委員の人が
終了!引き分け〜!
といったのは、それから1分後くらいでしたとさ(笑)
自然の恵みに心から感謝を向ける
皆で分かち合い、喜び合う
人として大切なことをどこかへ忘れてしまった現代人にとって
目で見えるものと、見えないものでできたこの世界を感じる
とても良い機会に巡り会えたことに感謝いたします。
素晴らしい豊年祭でした。
ありがとうございました。